羽田エイル歯科医院の事例

(羽田エイル歯科・矯正歯科様について)
東京都大田区で平成25年6月開業した、平均年齢30歳歯科医院。開業9か月で医療法人の仮申請。
14か月で医療法人認可。15か月で医療法人の登記をした。

羽田エイル歯科・矯正歯科について、教えてください

平成25年(2013年)6月に、東京都大田区で開業した歯科医院です。開業の3か月前から集患に取り組んだ結果、非常に良いスタートダッシュを切ることができ、軌道に乗せられたと思います。

商圏と男女比、年齢構成比は?

徒歩でいえば、医院から15分圏内でしょうか。ただ、このあたりの方の多くは、自転車を利用されていますので、もう少し広い範囲からもお越しいただいています。

年齢は、20歳までが約3割。残りの成人が約7割。中でも25歳から65歳で、ほぼ8割を占めています。一般的に医院経営が順調なところは、女性患者が多いといわれていますが、当院の男女比は、4:6。女性が少し多い傾向にあります。

従業員数を教えてください

医師(Dr)が6名、歯科衛生士(DH)が4名、歯科助手が4名の計14名(非常勤含む)です。平均年齢も、30歳前後と、他の歯科医院よりも若く、ワイワイと賑やかにやっています。

顧問税理士からは、医療法人は専門家への依頼を勧められた

医療法人を設立するに至った経緯をお聞かせください

1. 節税対策
開業当初からマーケティングに力を入れていたこともあり、集患も順調。高めに設定していた予算を超えるなど、個人の最高税率は確実でした。

2. 医療法人化は、事業計画上の目標だった
医療法人だけでなく、MS法人の設立や他店舗展開も、開業当初から視野に入れていました。

3. 借入の評価が高くなりやすい
確実に、個人よりも法人のほうが有利です。おかげでいまのメインバンクは、4大メガバンクの本店になりました。

4. 企業経営者(社長業)に憧れがあった
総合的に考え、メリットが社会保険料などのリスクを上回り、しっかりリスクヘッジができるとわかれば、医療法人化するつもりで顧問税理士に相談していました。

すると、その顧問税理士は、「医療法人の設立は、難易度が高いため、専門家に依頼するべき」と、言われました。聞けば、医療法という独特なルールに沿った数多くの必要書類があり、しかも地域ごとに要件が異なるという。そこで、顧問税理士から、医療法人の専門家で、経験豊富な柏崎先生を紹介してもらいました。

ご自身で医療法人の手続きをしようとは思いませんでしたか?

私はできないことには取り組まない主義です。たとえば、小児歯科。子どもに対する治療は、独特のものがあります。ですから、当院では、小児歯科は非常勤の専門医に任せています。

税理士からも医療法人は専門分野で難しいと聞いていましたし、経験のないことを時間かけてやろうとは思いません。専門家に依頼したほうが、確実ですし、なにより、たいせつな診療時間を設立手続きという作業に充てるのはもったいない。そう考えました。

第一印象は、「ザ・行政書士」

第一印象は?柏崎先生の対応はいかがでしたか?

良くも悪くも「ザ・行政書士」(笑)

しっかりしてそうにお見受けしましたから、「しっかりした文章を書いてくれるんだろうな」と思いましたね。ところが、実際に会話をしてみると、物腰もやわらかく、おだやか。話も合いました。これは、直感というのでしょうか。おそらく、話が合わなければ、顧問税理士の紹介とはいえ、案件を依頼しなかったと思います。

行政書士、中でも医療法人を専門に扱っている柏崎さんの「若さ」は、依頼するうえで気になりませんでしたか?

ぜんぜん、気にしませんでした。これは私の性格的なことなのでしょうが、年齢、性別、国籍などは気にしたことはありません。むしろ、当医院の平均年齢30歳ですから、柏崎先生を若いと判断していなかったと思います。

では、どのようなポイントで専門家を見極めようと思いましたか?

結果がすべてだと思います。
ですから、年齢に関係なく、医療法人を設立してくれる可能性が高いことが条件でした。その点ぬおいては、柏崎先生は、豊富な実績をお持ちです。その実績も医療法人設立の実績は100%。安心してお任せできました。

なぜなら、私自身が初年度での医療法人設立でした。
開業後、一度も確定申告をしていない場合の医療法人設立は、税理士からも極めて難しいと言われていたからです。その条件でも設立できる専門家を選んだつもりです。

開業初年度につき、実績はゼロ。しかし、医療法人の設立に成功しました

柏崎さんに伺います。なぜ、開業間もない個人事業主が、医療法人を設立するのが難しいのでしょうか?

柏崎)
基本的には、「開業後1年未満の法人化は、認められない」と考えられているからです。
その理由は、法人化するには、クリニックが今後地域の診療所として長きにわたって地域医療に安定して貢献できるかが、認可の判断基準のひとつになっていることがあげられます。
開業実績が少ないと「今後地域の診療所として長きにわたって地域医療に安定して貢献できる」ことの証明が困難と考えられているからです。

しかし、石橋先生のケースでは、次の2つの論点を明確にし、医療法人の設立を認めてもらいました。

1. 初年度であっても、黒字達成していた
2. 今後も、長期に渡り黒字化できると判断された

とりわけ、「2. 今後も長期に渡り黒字化できる」という点は大きかったです。

今後の売上予測を数値化して示し、算定根拠を役所の定型資料以外にも作成し、顧問税理士の先生とも打ち合わせ、今後どういった診療を行っていくか、診療プランも併せて資料作成し、長期的に経営が安定する説明の根拠資料として提出しました。
所管庁からは、今後長期的に経営が安定する根拠が認められるとの理解を得られました。

他にも、細かいことなので詳細は割愛しますが、診療所が定期借家だったことや、機材の購入やリース割賦契約等や借入の書類に一部不足があったことなどがあり、いろいろな工夫をして認めてもらえました。

時間的には、どれくらいで認可が下りたのですか?

柏崎)
開業後、8か月で法人化依頼、9か月で仮申請。14か月で本申請。15か月目に医療法人登記が完了しました。
開業が平成25年6月で、平成26年9月に医療法人の登記が終わりました。

手続き全般、たとえば書類などのやり取りは、どのような印象を持たれましたか?

連絡は、主にメールが多かったのですが、的確で返信もすばやく、私にも合っていました。

「こういう書類が必要です」と連絡があれば、粛々と集めて送る。いつの間にか、医療法人ができあがっていた、という感じです。

難易度が高く、頻度も少ない個人事業の変更手続きだと思いますが、多くの経験があるからこそ、できる対応だと思います。

柏崎)
経験の少ない場合ですと、

役所から言われて初めて書類を集める
→金融機関など書類請求先に「時間がかかります。その期日は無理です」と言われる
→ドクター「なぜ今になって言うんだ、行政書士からの問合わせが多くて仕事にならない」
→結局本申請に間に合わない

医療法人設立は本申請の締め切りが決まっていますので、提出書類が間に合わなければ取り下げざるを得ません。こういったことを聞くこともよくあります。

当社では仮申請前にそれぞれの申請で役所が求める定型の書類以外にも、当該申請ではおそらくこのような定型外の書類や資料を求められるだろうということが経験に基づきあらかじめ予測しえますので、資料収集が余裕をもって行えるように必要に応じて前もってご案内しています。

また当該申請では審査のときこういったことが論点化するであろうということも、申請前にご案内するようにしています。

来年度には、2店舗目を開業予定

今後の事業展開をお聞かせください

事業計画書にのっとり、今春、MS法人を設立。今後は、他店舗展開を進めていき、ゆくゆくは広域医療法人化も検討しています。ただし、個々に目が行き届かなくなることやオペレーションできないということを避けるため、多くても3店舗が限界かと考えています。

まずは、来年度中に、もう1店舗を立ち上げたいと思います。場所も商圏を考慮し、この近隣、できれば沿線によい物件を探しているところです。

柏崎法務事務所に期待することをお聞かせください

今回は、珍しい案件、難しい案件だったと思いますが、無事に医療法人の設立をしていただき、ありがとうございました。

今後は、歯科治療を通して、地域のみなさまの健康を守るお手伝いをより一層、していきたいと思います。
柏崎法務事務所には、これからも多岐にわたりサポートをして欲しいと願っています。これからもよろしくお願いします。

医院名羽田エイル歯科・矯正歯科
設立平成27年6月1日
代表石橋 翼 様
所在地〒144-0033 東京都大田区東糀谷3-6-11
URLhttp://www.hnd-aile-do.jp/