東京都と宮崎県で、形成外科と皮膚科
事業内容を教えてください
多久嶋様)
形成外科と皮膚科、それに美容外科と美容皮膚科が付随しています。医院は2ヶ所。形成外科と皮膚科の保険診療が中心の「みきクリニック市ヶ谷」と美容に重きがかかっている「みきクリニック宮崎」です。
市ヶ谷も宮崎も、それぞれ5名体制です。市ヶ谷のドクターは、常勤の私のほかに3名(非常勤)と、事務員(常勤)3名です。宮崎は、ドクター3名(常勤、非常勤各1名)、看護師1名(常勤)、事務員3名(常勤1名、非常勤2名)です。
柏崎法務事務所に、何を依頼しましたか?
多久嶋様)
個人診療所のほかにあった2つのクリニックの経営統合と、その法人化を依頼しました。
法人化するに至った理由は何ですか?
多久嶋様)
異なる都道府県で、複数のクリニックを経営したいということがあり、そのため医療法人が必要となりました。
以前は、現在のこの市ヶ谷のクリニックから徒歩1~2分のところで、クリニックを経営していました。そのドクターから「クリニックを譲りたい」と言われたんです。それがちょうど宮崎でもやりませんかと言われた時と、ほとんど同時期だったんです。ひとつのクリニックをやっていた個人が、いきなり東京に2つ、宮崎に1つ、の合計3つのクリニック経営をすることになったのです。そこで医療法人の必要が生じて、柏崎先生にお願いしたんです。
3つのクリニックを5日で仮申請させた
多久嶋先生のケースだとさきほど合計3つのクリニック経営をすることになったとお話しておりましたが医療法人設立時はどのような状況でした?
多久嶋様)
すごく複雑な案件でしたよね。
1.3件同時クリニック法人化。しかし、期限まで1週間を切っていた。
2.うち1件は新規開業クリニックなので、これまた大変(実績がない。)
3.うち1件はクリニックを別の医療法人から買い受けて開業なのでこれまた大変(実績がない。)
さらに、診療所のオーナーから法人化の了承を得られない、未成年の娘を理事にしたい等の難しい事情もありました。
柏崎さんに伺います。このような複数クリニックの同時法人化は件数は多いのでしょうか?
行政書士柏崎)
医療法人の制度が始まって数十年経ってますが、厚生労働省発表によると平成27年3月31日現在で広域医療法人数は、全体の2.1%であり、約1,000件。ましてや、法人化と同時に広域医療法人を設立するケースはほとんどないため役所の方も戸惑います。
どれくらいの期間で、その3つのクリニックを同時に法人化させたのですか?
行政書士柏崎)
たしか、5日ぐらいだったかと思います。
なぜ、3つのクリニックを5営業日という短期間で申請できるのですか?
行政書士柏崎)
おそらく、他の医療法人を専門に扱っている行政書士の中でも、数が少なく、難易度の高い案件だと思います
医療専門の他の専門家でも扱っている件数は基本的には0件でしょう。
弊社では平均的に毎年数件扱っており、過去の類似のパターンから大方論点と解決法がすぐに提示できます。と同時に、1件あたり複数名で対応しておりますのでどんなに期限が迫った難案件でも必ずなんとかするという姿勢で頑張ります。場合によっては、役所の方に解決法をお教えすることもあります。笑
参加したセミナーは、とにかくわかりやすいセミナーでした
医療法人設立に際して、柏崎法務事務所を知った経緯は?
多久嶋様)
インターネットです。インターネットで、柏崎先生のホームページを見つけました。
最初の印象は、本当に分かりやすく解説されていて、しかも医療法人に特化されているというところが、魅力的でしたね。こういう方にお願いしたら間違いないだろうと思い、まずお目にかかってお話をききたいと思ったところ「医療法人設立セミナー」が2日後に開催されるという。開催まで時間が迫っていたのですが、すぐに申し込みました。その対応が早く、安心して主人とふたりで参加することができました。
セミナーの印象や感想は?
多久嶋様)
セミナーでの説明を聞いていても、非常に明解で簡潔なご説明でした。メリットとデメリットを詳しく教えていただいて、とにかくわかりやすいセミナーだったんです。
私たちは法律的にも知らないことが多く、「医療法人にしたら、どうなるんだろう?」という不安があったのですが、先生のご説明でメリットとデメリットがはっきりしました。言葉も非常に簡潔だし、解説も分かりやすくて。明解なことをずっとおっしゃっておられたので。
医者もそうなのですが、明解で素人に分かりやすく説明できて、素人目にも分かりやすい手術をされる方というのは上手いんです。本当に。それは自分が本当に理解できていて、最短の経路を取っているからこそ手術も分かりやすくなるし、治療法も分かりやすくなるんです。それは先生のセミナーも一緒だとも思います。
しかも、語り口が非常に情熱を持って語られるので、それがまた魅力的でしたね。熱いんですよ。そこが、とても印象的でした。
行政書士柏崎)
確か、法人化しないほうがいいようなクリニックが大半を占めているということに対して熱くお話をしている時に、先生はすごくうなずいていたんですよね。それはすごく記憶にあります。その時、ご夫婦でいらっしゃっていちばん前の席に座って、ずっとうなずかれていたので、もともと法人の知識がある程度あったと思うんですよね。
多久嶋様)
多少はありましたけどね。
ちなみに、主人も私も、柏崎先生の東京人らしからぬところが、よかったのだと思うんですよね(笑)
この語り口が九州人なんですよね。医療法人設立には、メリットとデメリットがあるけれど、まず目標があって、それに向かって行くんだったら、いろいろな万難を排してやるというのが、私たち九州人の気質なんです。その気質を、柏崎先生もお持ちだった。その点が、ポイントになったと思っています。
はじめてセミナー後、一度も面談せずに医療法人設立の依頼
行政書士柏崎)
いまだに率直な疑問なのですが、はじめてお会いしたセミナー後に1回もお会いもしていなかったのに、依頼があったのはなぜかお聞きしてもよいですか?
多久嶋様)
「他の行政書士では、絶対に引き受けてもらえないだろう」という、ほぼ確信に近いような気持ちがあったんです。参加した医療法人設立セミナーも、非常に分かりやすく解説されていたこともあって、柏崎先生ほどの方に相談して出来ないのであれば、出来ないんだろうと。
行政書士柏崎)
依頼を受けた際には、期限まで残り1週間をきっていて…
多久嶋様)
そう、期限まで時間がなかったんですよね。だから今年はもう諦めろ、という形に近かったと思います。
行政書士柏崎)
あの時、法人化をする際のクリニックの状況としては、もともとの市ヶ谷院のほうはすごく順調で、もうひとつのクリックのほうは他の医療法人から購入をして一から始める さらにもうひとつのクリニックはこれから宮崎で開業ということで法人化の際に経営実績が無い、珍しいですよね。
東京都の人でも数年に1件とか、数百件に1件のような申請だったので、役所の方も前例がなくて困っていたんですよね。
多久嶋様)
そうでしたね。でも、先生が印象深かったのは、セミナーが終わった後に、うちのあらましをお話をした時に「非常に興味深いですね」とおっしゃったんですよね。他の人が聞いたら「えぇ?無理でしょう」というような回答がほとんどだと思うんですけど、先生は「非常に興味深いですね」って。もう、この先生にお願いするしかないという感じでしたね。
たとえば、いまお付き合いしている専門家の方々は、どのような反応をされるのですか?
多久嶋様)
「複雑な案件で時間もなくしかも3つ一緒に法人化なんて、できるわけないじゃないですか」みたいな感じだったんです。
私たちとしては、「できる、できないではなくって、やらないと困るんですよ、うちは」みたいな感じですよね(笑)
私たちもそうなのですが、患者さんを診た時に「治りません」と言うのが、いちばん簡単で、楽なんですよ。でも、「できない」とは言いたくない。ただ、無理して「できる」とも言いたくない。そこら辺の感覚が、私たち夫婦と似た感覚をお持ちだというのを感じたんです。
ですから、柏崎先生に相談しても、「できないし、やめたほうがいい」とおっしゃるんだったら、やめましょう、と。逆にいえば、柏崎先生しか、うちのような<変な案件>は、できないんじゃないかと思ったんです(笑)
行政書士柏崎)
本当にありがたいことです。私のモットーが、おっしゃる通り、最後の1分1秒まで無理でもあきらめないという姿勢なんです。「無理です」と言えば、本当に楽なんですよね。
否定的な回答をしておけば、我々専門家としても無難なんですよ。私も他の専門家に対してそれが手抜きに見えてしまう時があると、どうしてもイラッとしてしまう時があるんですよね。
ちなみに、弊社に依頼した際に不安はなかったのですか?
多久嶋様)
柏崎先生のお話を聞いて、非常に納得できたし、かなりの数をこなしていらっしゃる方ということも分かった。「この先生に頼んでダメなら、その時にまた考えよう」という感じですかね。
まず、歩き出して、やり出して、そこで考える。やってみないと分からないですよね。いろいろ考えて立ち止まっていたら。そういう意味での不安は全然なかったです。
出来るのだろうかどうかじゃなくて、やらなくちゃいけないんだから。やるように進むんだけどという感じです。九州人ですよね(笑)ですから、いつも主人が怒るんですよ。「お前は考えないで走る」って(笑)
スタッフの意思統一ができていて、統率が取れている
実務に対する柏崎法務事務所の対応はいかがでしたか?
多久嶋様)
すごいスピードでしたね。柏崎先生が仕事が出来る方だなと思うのは、即時対応してくださること。他の専門家でも見放すような案件でも即座に「論点はこれとこれ、必要な書類は、これとこれ。だから、これを揃えてください」と言うようにして提出すると、すぐにまた返ってくるんですよ。その間にすごく無駄がなくて早い。
これは本当に、ピカイチだと思いますね。だから、こんなに早く設立できるんだと思いますね。なにより返事が早い。スタッフの方にも、その教育を徹底されていますよね。
行政書士柏崎)
確かにそれは言われます。スタッフのレベルが高いと。やはり末端のスタッフのレベルイコール事務所のレベルだと思います。
多久嶋様)
レベルが高いですよね。うらやましいです。これはひとえに、柏崎先生が教育者としても、優れていらっしゃるからだと思います。スタッフの意思統一ができていて、すごく統率が取れていますよね。
たとえば、「え?話を聞いてません」とか、スタッフの方から、とんちんかんなことを言われたことは1回もないですね。だから、無駄がないんですよ。「またここから説明するの?」ということが、一切なかった。
うちみたいな複雑な案件でも、なかったくらいですから。そういうところに、レアケースで複雑な案件でも、すばやく設立できる秘訣があるんじゃないでしょうか。
行政書士柏崎)
ちなみにあの時にギリギリで法人化しなかったらまずかったでしょうか?
多久嶋様)
医療法人として3つのクリニックの運営を私がするということはできなかったと思います。
あくまでもアドバイザー的に、非常勤で向こうに行って働くという形にしかならなかったと思います。だから、あそこで医療法人にきちんとできたので、宮崎もこれだけ早く立ち上がって軌道に乗ったんだと思います。
やっぱり、ちょっといろいろ問題はあったと思いますね。法人化せず、そうこうしているうちにそのまま閉院という形になっていた可能性は結構高いと思います。
3クリニック同時法人化後に再依頼
2011年に法人化をされて、その後2015年に移転でまたご相談いただいたんですよね
多久嶋様)
はい。当時、3つのクリニックを経営していましたが、2つにしてもうまくいきませんでした。そこで、統合しスリム化させ、経営をもう1回建て直さないといけないと思ったんです。
もともとあったクリニックよりも、購入したクリニックのほうが広いこともあり、内装を替え、待合も広くして、患者さまに喜んでいただけるクリニックにしようということで、また複雑な案件になってしまったんですよね(笑)
ここは自費診療で保険診療をまったくやっていないクリニックだったんです。向こうは保険診療を主にしていたクリニックなのですが、あちらを廃院にしてこちらを立ち上げた場合に、保険診療がスムーズにこちらに移転してきたその日からやれるかどうかに問題があったんですよ。
普通はそこにタイムラグが生じて、1~2ヶ月は保険診療ができないというのが普通の形で、保健所の認可も保険診療所としての認可を受けなければいけませんし、それに対して厚労省とかへの届け出も必要になってくるんです。医療法人の本拠地も移さなければならない、登記の必要も出てくる、そういうことをいろいろ考えた場合に、そこにどうしても1~2ヶ月、場合によっては休診せざるを得ないことになるかもしれない。
普通だったらそうなってしまうと思うのですが、そこをいかにスムーズに保険診療のつなぎ目をよくして、しかも向こうを廃院にしてこちらを立ち上げるかということを、いろいろ柏崎先生が差配していただいて、結果的には、向こうを閉めた翌月からこちらで保険診療ができたのです。
これもまた、柏崎先生の神業だと思います。
先々まで見越して3つの診療所を立てた時にいろいろ考えていてくださったので、そこがうまくいったのだと思います。
2015年 旧本院を閉めて広い新本院(九段院)に改築移転して売上伸ばすぞ!
4月20日に下記方針決定。ところが、想像以上のタイトなスケジュールで論点多数
1.いったん本院(市ヶ谷院)を残したままにして、
2.九段院の診療所 開設許可申請をして、
(ア)九段院立入検査を経て
(イ)許可後、開設届出
3.厚生局へ保険医療機関 指定申請
4.その後市ヶ谷院を閉鎖、九段院を本院とする都医療法人係へのお手続き(決算変更等のお手続き含む)
2015年
4月上記方針決定した週末に診療所 開設許可申請
4月30日保健所立入 (2週間必要なのに、10日しかなかった)
5月7日開設許可がおりたので診療所開設手続を行う。
5月8日までに保険医療機関 指定申請期限だがギリギリ間に合う。
6月1日保険診療開始(営業開始に間に合う)
現在、法人化を検討しているドクターに、アドバイスをお願いします
多久嶋様)
身内だけでやるというのは、ひとつの手ですよね。とにかく人権費をローコストに抑える、無理はしない。コツはそれだけじゃないですかね。いわゆる「3ちゃん医療」をすること。私どもがそうですが、父ちゃん、母ちゃん、姉ちゃんとか。特に東京でのいちばんのネックは、人権費なんですから。
私がいい例で、社会保険と源泉所得税がすごく重たいんですよ。それが本当に苦しいですから、そこさえクリアできればまだ何とかなるかもしれない。クリニック経営は、日銭が入る商売ですし、保険ですから「取りっぱぐれ」がない。
高くはなくても、定収入はあるんです。だから、それに合わせた開業形態を考えていかないと。本当のコツはそこだと思います。私どもでは、経理も外注しています。そのうえで、社会保険を最小限にするようにしています。
行政書士柏崎)
確かに、都心はそうですよね。セミナーに来る方は、なぜか都心の方よりも県外の方のほうが多いんですよね。やっぱりそういうところが伺えますよね。
多久嶋様)
私も先生のセミナーをお聞きして、自分のつたない基礎知識からしても、自分の場合は、法人化していいのかわからなかったんです。ただ、現実的に、とにかく3つのクリニックを一緒にやるからには法人化しなければいけないことはわかっていた。だけど、都心の方は個人のままのほうが、いいこともあるかもしれないですよね。
行政書士柏崎)
おっしゃる通り、ですよね。
「個人のままの方が良い」ということもあるのですね
多久嶋様)
私もそうでしたらからわかりますが、経営が順調だから、法人化を考えるんです。
しかし、どこでつまづくか分からない。
実家の弟が地元の熊本市内でクリニック経営をしていますが、今回の地震(注:2016年4月に発生した「平成28年熊本地震」のこと)の影響も受けました。突然の地震により、クリニックの機器が全部やられてしまうこともあるんですよね。
そのような予想外のことが起こったら、もう一度個人でやり直すということもありじゃないかなと思います。その際には柏崎法務事務所がお手伝いしますということで(笑)先生、二度おいしいですね(笑)
多久嶋先生のような女性医師が法人化するケースは珍しい。女性の院長先生から見た柏崎法務事務所の印象をお聞かせください
多久嶋様)
すごく相談しやすいですね。話しやすいソフトな雰囲気の方ばかりだし、決して女性だから軽く扱われるとか、上からものを言われるということはまったくなく、ソフィストケートされています。仕事のやり方も進め方も細かく繊細で洗練されていて、そういう意味では、すごく女性向けだと思いますよ。
行政書士柏崎)
確かに、奥さまの受けがいいんですよね。なぜか分からないですけど。
多久嶋様)
たとえば、ある先生は、女性である私よりも年上。年配の先生です。すると、教える側の感覚でいらっしゃる。もちろん、こちらのことをお考えくださっているからこそ、のことでしょうが、「ん~、多久嶋、わかってないなぁ。先生、やりたいのは分かるけど、それ、無理なんだよね」という雰囲気になってしまうことがあります。
ところが、柏崎法務事務所はそのようなことは、一切ありませんでした。スタッフの皆さんも含め、みなさん対等な専門家としてのアドバイスをしてくれて、あくまでもこちらの意向に沿って、じゃどうやったらできるということは考えてくださるんです。そこなんだと思います。
クライアントの立場に沿って気持ちを汲んでその通りに動く、それって実は開業医にも大事なことなんですけどね。患者さんはそういうことを望んでいないのに、素人は分かっていないなぁ、だから困るんだよって言う開業医の先生は結構いらっしゃるんですけど、そうじゃなくて、この人はこうして欲しいのねとそれに沿って、いちばんいい治療法じゃないけれども、その人がそっちにいきたいんだったらそれも考えてあげてというように、その立場に寄り添うというのが、柏崎先生のところは先生ご自身もスタッフの方々も非常に出来ていると思います。
そこが選ばれる理由だし、ここまで案件の件数が増えているポイントだと思いますね。だから、私も見習わないといけないと思います(笑)
行政書士柏崎)
ありがとうございます。私も頑張ります。(笑)
多久嶋様)
頑張ってください。うちは無くなっても、先生のところはお栄えなりますようにお祈りしてます(笑)今日はありがとうございました。
名称 | 医療法人社団 多久美会 |
所在地 | 東京都千代田区九段南4-3-7 翠ビル地下1階 宮崎県宮崎市広島1-17-33 K&PROCEEDビル |
代表者 | 理事長 多久嶋 美紀 様 |
診療科目 | 形成外科、皮膚科、美容外科、美容皮膚科 |